簡単解説!ヨガとストレッチの決定的違いは目的や効果の違い?
「ヨガ」と「ストレッチ」そう聞くと…
どちらもカラダを伸ばしたり、ねじったり、どちらも結局は同じなのでは?
あなたは、そう思っているのではないでしょうか?
確かにヨガとストレッチは、どちらもカラダの柔軟性を高められるエクササイズです。
ですが、それぞれ目的や取り組み方が異なるため、得られる効果にも違いがあります。
本記事では、ヨガとストレッチの違いやそれぞれの使い分け方を徹底的に解説します。
ヨガとストレッチの根本的な違い
ヨガとストレッチの最大の違いはその目的です。
それは…
- ヨガは「カラダだけでなく、心や精神を整えることを目的」
- ストレッチが「カラダの体調を整えることを主な目的」
それでは、ひとつずつしっかり解説していきます。
ヨガとストレッチの目的の違い
ストレッチは、「伸ばす」という意味です。
筋肉や関節を伸ばすことで、カラダの柔軟性を高めること、そしてケガを予防することを目的としています。
一方でヨガは、サンスクリット語で「つながり」を意味し、心とカラダ・魂がつながっている状態のことを表します。
呼吸、ポーズ、瞑想の三つを組み合わせてカラダを動かすことで、心身の緊張をほぐし、心の安定とやすらぎを得ることがヨガの目的です。
ストレッチが「カラダの体調を整えることを主な目的」にしているのに対して。
ヨガは「カラダだけでなく、心や精神を整えることを目的」としていると言えます。
ヨガとストレッチの取り組み方の違い
ヨガとストレッチは、両方ともカラダをほぐすことでリラックス効果を得られるということが共通しています。
しかしその中でも、ヨガは、呼吸、姿勢、瞑想の三つを組み合わせて行うことが特徴です。
☑︎ヨガの取り組み方
ヨガの3大要素と言われているのが「呼吸法」、「正姿勢」、そして「瞑想」です。
正しい呼吸と正しいポーズには切っても切れない関係があり、この2つを意識して行うことで、前向きな思考と瞑想を深める集中力を手に入れることができます。
ヨガの呼吸法には、腹式呼吸や胸式呼吸など、様々なやり方があります。
呼吸を意識することで、酸素を全身にいきわたらせ筋肉やカラダを効果的に働かせたり、乱れていた感情を平常に戻し集中力を高めたりできます。
このヨガの深い呼吸は、ポーズを深めるためにも大切です。
深い呼吸に合わせて行うポーズによって、カラダの歪が解消され、筋肉、関節、腱などの動きをスムーズにし、しなやかでバランスの良いカラダに導いてくれます。
また、リラックス感と充実感に満たされた心を育むこともできるでしょう。
そして、この「呼吸法」と「正姿勢」という動作に重点を置くことで、ヨガの終盤ステップである「瞑想」に行き着くことができるのです。
瞑想とは、私たちが普段絶えず巡らせている思考から離れ、呼吸など何か一つのことに集中している状態のこと。
感情、思考、行動から解き放たれることで、明瞭な思考回路が養われ、究極のリラックスを味わうことができます。
ヨガもストレッチも、動きを通してカラダをほぐすところは同じですが。
ヨガは「呼吸」を意識しながら動き、「マインド」にもアプローチすることが特徴的ですね。
☑︎ストレッチの取り組み方
ストレッチでは、カラダの柔軟性を高めるために、筋肉や関節を伸ばす動作を行います。
具体的には、「静的ストレッチ」と「動的ストレッチ」という2つの取り組み方があります。
「静的ストレッチ」は、反動や動きを使わず、持続的に関節や筋を伸ばしていく方法。
起床後や運動前のウォーミングアップとして取り入れるのがおすすめです。
一方で「動的ストレッチ」は、コントロールした動きの中で、徐々に筋を引き伸ばしていく方法。
就寝前や運動後のクールダウンとして行うのに適しています。
また、ストレッチを行う際には、以下のことを意識するとより高い効果が得られます。
☑︎激しい反動をつけない
☑︎自然な呼吸を続ける
☑︎無理をしないで「痛気持ちいい」程度に行う
☑︎ストレッチしている筋を意識することなどを心がける
ヨガとストレッチの効果の違い
ヨガとストレッチは目的と取り組み方が異なるため、得られる効果も変わってきます。
下記について、説明していきますので参考にしてみてください。
ヨガの効果
- 筋肉量を増やせる
- カラダの歪みやクセを矯正できる
- 自律神経を整えられる
ストレッチ効果
- 柔軟性を高められる
- 運動中のケガを予防できる
それでは、詳細をお伝えしていきたいと思います。
ヨガの効果
ヨガは、ストレッチと同じように柔軟性アップとケガの予防が期待できますが、他にもたくさんの効果があると言われています。
①筋肉量を増やせる
ヨガでは、ポーズをとることでカラダをほぐせるだけでなく、筋肉を鍛えられます。
特に、ポーズをキープすることを通してインナーマッスルを鍛えることができるので、体幹のしっかりとした強いカラダ、そしてキュッと引き締まったボディラインを手に入れることができます。
②カラダの歪みやクセを矯正できる
ヨガを通して筋肉をほぐし強化することで、カラダの歪みやクセを直し、バランスの整ったカラダを目指すことができます。
足を組む癖がある、長時間同じ姿勢でいる、いつも片方の肩にカバンをかけている、利き足に重心をおいて立つことが多いなど…
「日常生活のカラダのクセ」に心当たりのある人はいませんか?
「日常生活のカラダのクセ」は、筋肉のバランスを崩し、カラダの歪みを生じさせます。
もちろん、ストレッチでも多少歪みを整えることはできますが、元のクセに戻らないように矯正するためには、筋力をアップさせる必要があります。
ヨガでは、柔軟性を高めると同時に筋肉を強化することで、歪みを改善し、カラダの部位を正しい位置に整えることができるのです。
③自律神経を整えられる
呼吸を意識したヨガを行うことで、自律神経を整え、ホルモンバランスを調整・強化することができます。
忙しい日々を送っていると、緊張したりストレスを感じることが多く、自律神経が乱れがちです。
そんな時に、ヨガの呼吸法を行うことによって、自律神経の交感神経・副交感神経それぞれの働きを高めます。
女性ホルモンの分泌バランスを整えることで、心身ともにリラックスした状態に導きます。
そのため、重い生理痛、PMS(月経前症候群)、冷え性、不眠症、更年期などの不調も改善できると言われています。
ストレッチの効果
ストレッチの効果は主に2つあると言われています。
①柔軟性を高められる
カラダの柔軟性を高められる、つまり、関節の可動域を広げられるという効果があります。
日常生活で長時間座っていたり、運動で同じ動作が繰り返されたりすると、筋の柔軟性に偏りが生じてしまいます。
筋は関節を通して骨に付着し、筋が伸び縮みすることで骨が動かされ腕や脚を曲げることができます。
しかし、筋の柔軟性が失われてしまうと動きが制限されてしまいます。
ストレッチで筋を伸ばすことで関節の可動域を広げ、しなやかで柔らかいカラダを手に入れたいですね。
②運動中のケガを予防できる
運動の前後にストレッチを行うことでケガを予防できます。
普段運動不足の人が急に激しい運動をしたり、重いものを持ち上げたりすると、肉離れなどの大きなケガをしてしまう恐れがあります。
また運動後のカラダをそのままにしておくと、筋肉が硬くなって縮み、姿勢の歪み、カラダの痛みや腫れが生じてしまいます。
このようなケガや痛みを防止するため、運動前には「動的ストレッチ」を行うことで、血流が促進され体温が温まり、動きやすい状態になります。
運動後には、「静的ストレッチ」を行うことで、たくさん動いて緊張状態の筋肉をほぐしたり、クールダウンさせることができます。
スポーツの前後はもちろん、外出や家事などの前後に取り入れることで予期せぬケガを防止し、普段からしなやかで柔らかいカラダを維持したいですね。
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ヨガとストレッチの使い分け方とは
一見似ているようで異なるヨガとストレッチ。どっちを生活に取り入れるか悩んでいるあなたは…
ご自身の目的や得たい効果など「ニーズ」、または「ライフスタイル」に合わせて選んでいくのがおすすめです。
それでは、それぞれ説明していきます。
自分のニーズに合わせて選ぶ
あなたが、ヨガやストレッチを生活に取り入れたいと考えているのはなぜですか?
・柔軟性を高めたい
・カラダを動かしたい
・カラダの歪みを改善したい
・筋力をアップさせたい
・日常生活の疲れ
・緊張・ストレスから解放されたい
などなど、ヨガやストレッチを取り入れたい理由がありますよね。
ご自身が抱えているニーズに合わせて、ヨガやストレッチを取り入れていきましょう。
カラダの体調を整えたいと考えている方はストレッチがおすすめですし、カラダだけでなく心の体調も整えたいと思っている方はヨガを取り入れてみるのがおすすめです。
また、「骨盤のずれを解消したい」、「ヒップアップしたい」といった、カラダの特定の部位にアプローチしたい方には、ヨガがおすすめです。
インターネットやヨガスタジオでは、「骨盤矯正ヨガ」や「ボディシェイプヨガ」など、いろいろなテーマのヨガが用意されているので、自分に合ったものを選ぶことができます。
ライフスタイルに合わせて選ぶ
もう1つ、ヨガとストレッチの使い分ける際のポイントになるのがライフスタイル。
ストレッチは、自宅やオフィスで短時間で行えるものがたくさんあるので、まとまった時間が取りにくい時でも取り入れやすいと言えます。
一方でヨガの場合は、短くて10分ほどで行えるものもありますが、カラダと心が満たされるようなしっかりとした効果が欲しい場合は、30~60分などある程度まとまった時間が欲しいです。
お仕事が終わってからの時間や休日に取り入れることで、集中してヨガに取り組むことができ、心身ともにリフレッシュできます。
また、最近はインターネットサイトや動画サイトでもヨガの動きを確認できますが、ヨガには正しい呼吸法や、ポーズの取り方、一連の流れがあります。
そのため、はじめは一人で行うよりもインストラクターに見てもらいながら行う方がより効果を感じやすく、確実に習得できるでしょう。
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ストレッチ効果が高いヨガポーズ
ヨガとストレッチの違いがわかったところで、ストレッチ効果の高いヨガのポーズ、下記3つ紹介します。
- ダウンドッグ
- 半分の魚の王のポーズ
- がっせきのポーズ
どのポーズも、お家で簡単に行うことができるので、起床後・就寝前の時間や、生活の間のスキマ時間に取り入れてみましょう。
ダウンドッグ
「下向きの犬のポーズ」とも言われているダウンドッグのポーズは、背中・肩・足と全身を大きく使うポーズです。
そのため、カラダの血液循環が促進され、集中力を高めるのに効果的と言われています。
背中や足の背面をよく伸ばすポーズなので、ストレッチ効果が高いです。
同時に、肩こりの緩和、足の引き締め、体幹の強化、背骨を整えるといった効果も期待できます。
STEP 1:四つん這いから腰を下ろし、上体を伸ばす
四つん這いの姿勢から、かかとの上におしりを下ろします。
足の指は立て、腕はしっかりと伸ばしましょう。
STEP 2:腰を上げ、ひざを伸ばす
おしりをかかとから上げ、ひざを伸ばしながら腰を真上に引き上げます。
STEP 3:ひざを伸ばして、腰を引き上げる
ひざをまっすぐに伸ばします。
手のひらで床を強く押しながら、手首からおしりまでが一直線になるように背筋を伸ばします。
5回ほど、ゆっくりとした深い呼吸を続けます。
半分の魚の王のポーズ
半分の魚の王のポーズは、ヨガで代表的なねじりのポーズの一つです。
ねじりによって下腹部がマッサージされ、膀胱や腸の活性化など、内臓機能を高めることができます。
また、背骨や骨盤まわりの筋肉がストレッチされるので、姿勢を整えるのに効果的です。
STEP1 :脚を曲げてクロスさせて座る
まず、両足を前に伸ばした長座の姿勢で座ります。
そして右足を曲げ、足先を左のおしりの外側におきます。左足は右膝の外にセットします。
STEP 2: 上体をひねり、片手を上げる
左手をお尻の後ろにつき、上体を左にねじります。吸う息で、右手を真上に引き上げましょう。
STEP 3:さらにねじりを深める
吐く息で、右手を左膝の外側に下ろし、左足首をつかみます。
左手は右足の付け根を掴み、さらにねじりを深めていきましょう。
吸う息ごとに背筋が伸び、吐く息ごとにねじりが深まっていきます。5回ほど、深い呼吸を繰り返しましょう。
一通り終わったら、反対側も行いましょう。
がっせきのポーズ
がっせきのポーズは、股関節を開くことにより、骨盤の左右のバランスを整える効果があります。
重力を使ってじわじわと股関節を開いていくことで、内転筋や大臀筋などの筋肉をストレッチできるので、下半身の柔軟性アップにおすすめです。
このポーズで静かに呼吸を繰り返すことで、深いリラックス効果を得られるでしょう。
STEP 1 :足の裏を合わせて座り、足をつかむ
あぐらの座位の姿勢から、両足の裏を合わせます。
両手で両足の甲をつかみ、息を吸いながら背筋を伸ばしましょう。
STEP 2 :息を吐きながら上体を前に倒す
まっすぐの背筋を保ったまま、吐く息と同時に女王半身を前方へ倒していきます。
この姿勢のまま、5回ほど深い呼吸を繰り返しましょう。
目を閉じると、よりリラックス効果を高めることができます。
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ヨガとストレッチの違いに関するまとめ
ヨガとストレッチには、それぞれの目的、取り組み方、効果があります。
両方ともカラダをほぐすことができる点では似ていますが、ヨガはそれに加えて心を整えることができるのが特徴でしたね。
二つの違いを把握し、今の自分に合ったものを取り入れてみてはいかがでしょうか。
ヨガもストレッチも、続けていくことが大事。自分のペースで取り入れ、快適なカラダと心を手に入れましょう!
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